ハイブランンドジュエラーと石美屋工房
ジュエラーとして、ハリーウィンストと石美屋工房は、月とすっぽん、
足元にも及ばない程の差があります(残念ですが…)
ですが、それはあくまでも「ハイブランド」ジュエラーとしてです。
ハイブランドジュエラーは(世界5大ジュエラーに代表される)、
元々ヨーロッパの王室や貴族、近代ではアメリカのセレブ向けに、希少性のある宝石を使い、
真似のできない独自のデザインで「オートクチュール」のジュエリーを制作、販売してきました。
価格もさることながら、ほとんど美術品といえる価値のものでした。
ですが日本で言うところの「婚約指輪」はどうでしょうか?
ダイヤモンドは基本のラウンドブリリアントカット。
大きさも1ct未満の小さいもの。
そしてそのダイヤモンドを乗せているのはシンプルな立て爪のリングです。
ハイブランドジュエラーとしての「本当の実力」が付加された「製品」なのでしょうか…
銀座のハリーウィンストンのお店に行って
「このダイヤモンドはハリーウィンストさんでカットしてるのですか?」と聞くと
「いえ、カットされたダイヤモンドを外から買ってきています」と正直に教えてくれます
(ある意味、超ハイブランドジュエラーの余裕を感じます)
「ラウンドブリリアントカット」のダイヤモンドは世界中どこでも、
同じ「品質基準」で管理され取引されています。
そういった意味ではダイヤモンド自体は「既製製品」と言えます。
そしてダイヤモンド以外に「婚約指輪」を構成している部品である「リング」の鋳造技術や
ダイヤモンドの爪止め加工技術は日本の職人は海外の職人にまったく引けをとりません。
(たぶん日本の職人の方が技術は上です)
ハイジュエリーブランドが作る、
一般的なラウンドブリリアントカットのダイヤモンドの「婚約指輪」が
「より高い価値のものであるのか?」「それに見合った価格であるのか?」は
購入される前に一度、考えてみてもいいのではないかと…思います。