<h2 style=”text-align: center;”><span style=”font-size: 90%;”>宝石・ジュエリーは高い!と感じる理由</span></h2>
一般的に、宝石・ジュエリーは、「なんだか高い」「なんでこんな値段がするんだ?」「ぼったくられてる??」といったイメージを持たれやすい商品です。
そういったイメージを持たれてしまうのは、特に宝石には「この品質ならこの価格」という明確な基準が存在しなかったかったことが挙げられます。
「美しいエメラルド」「大きなサファイヤ」「燃えるような赤いルビー」太古の昔から宝石を評する言葉はたくさんありましたが、決して「定量的」な評価ではありませんでした。どれくらい美しいの?どれくらい大きいの?どれくらい赤いの?…誰にも正確なことは分かりません。
せいぜい「似たようなのがこれぐらいの価格だから…」と「定性的」な評価で金額が決まっていました。
<strong>極端に言えば、宝石というものの値段は「言い値」です。</strong>
売り手が価格を提示し、買い手が納得すれば、それがその宝石の「価格」になっていました。
よくテレビで「これ500万円したんですよ」と宝石を見せて「すごーい!」となったりしますが、その価格はあくまでも、その売り手と、その買い手の2者間の価格で、それがそのまま、他の人が受け入れてくれる価格かどうかは分かりません。
決して、それらの宝石の価格や価値を否定するものではありません。ですが宝石(ジュエリー)というものは、「感覚的」に価格が決まってきた商品だったのです。
<h2 style=”text-align: center;”><span style=”font-size: 90%;”>宝石の中でダイヤモンドだけは価格が明確です</span></h2>
そういった宝石の歴史の中で、ダイヤモンドだけは「価格」に直結する<strong>明確な「品質基準」</strong>が存在します。
ダイヤモンドは西暦1500年代ごろから宝石として使われていました。ですが1919年にダイヤモンドを最も輝かせる形状である「ラウンドブリリアント・カット」が発明されてから、ダイヤモンドの流通量が一機に増え、宝石の主役になっていきました。
ダイヤモンドが宝石業界に与えるインパクトは大きく、それまでの「なんとなくの品質基準」を止め、ダイヤモンドには「明確な品質基準」を設定することで、売る側も、買う側も「納得できる売買」ができるようになりました(またダイヤモンドの価格安定にも繋がりました)
それが1940年代にGIA(米国宝石学会)が定めた「カラット」「カラー」「クライティ」「カット」(大きさ・色・透明度・形状)の4つの品質基準である『4C』です。
この基準は、世界の鑑定機関でも採用され、現在に至ります。
ダイヤモンドを買った時に付いている『鑑定書』とは、この「4C」の基準を評価したものです。*「鑑別書」というのもありますが、こちらは単に「これは何の石なのか?」を鑑別したもので、4Cのような品質基準を評価したものではありません。(通販等で買うときは「鑑定書」なのか「鑑別書」なのかよく確認しましょう)
ですので、宝石の中でダイヤモンドだけは「4C」の評価の拠って「流通価格」が決まってきます。ですので、一般の方も購入する際にその評価のダイヤモンドが、どれくらいの価格なのか分かっていれば「なんだか高い…」「ぼったくられた!」ということには絶対になりません。