宝石の中でダイヤモンドだけは価格が明確です
宝石の中で、唯一ダイヤモンドだけは「価格」に直結する明確な「基準」が存在します。
ダイヤモンドは西暦1500年代ごろから宝石として使われていました。
ですが1919年にダイヤモンドを最も輝かせる形状である
「ラウンドブリリアント・カット」が発明されてから、
ダイヤモンドの流通量が一機に増え、宝石の主役になっていきました。
ダイヤモンドが宝石業界に与えるインパクトは大きく、
それまでの「なんとなくの品質基準」を止め、
ダイヤモンドには「明確な品質基準」を設定することで、
売る側も、買う側も「納得できる売買」ができるようになりました
(またダイヤモンドの価格安定にも繋がりました)
それが1940年代にGIA(米国宝石学会)が定めた
「カラット」「カラー」「クライティ」「カット」(大きさ・色・透明度・形状)の
4つの品質基準である『4C』です。
この基準は、世界の鑑定機関でも採用され、現在に至ります。
ダイヤモンドを買った時に付いている『鑑定書』とは、
この「4C」の基準を評価したものです。
*「鑑別書」というのもありますが、こちらは単に「これは何の石なのか?」を鑑別したもので、
4Cのような品質基準を評価したものではありません。
(通販等で買うときは「鑑定書」なのか「鑑別書」なのかよく確認しましょう)
ですので、宝石の中でダイヤモンドだけは「4C」の評価に拠って「流通価格」が決まってきます。
一般の方も購入する際にその評価のダイヤモンドが、
どれくらいの価格なのか分かっていれば
「なんだか高い…」「ぼったくられた!」ということには絶対になりません。