結婚指輪のコスト(原価)が決まるポイント
①素材の種類と重さ
②リングの形状
③装飾の有り無し
以上の3つでコスト(原価)は決まります。
素材の種類と重さ
結婚指輪に使われる素材は①プラチナと②金の2つが圧倒的に多いです。
素材の価格は「相場」で決まっています。数年前まで、プラチナの方が金より価格は高かったのですが、現在は逆になっています。(プラチナ:3,400円/g、金:4,800円/g *2018年7月)
ジュエリーショップでは「今はプラチナの価格が下がっているのでお得ですよ!」と言われたりしますが、単純にプラチナの結婚指輪が、金の結婚指輪より安いわけではありません。
理由は「比重」と「含有量」の違いです。
比重は、ゴールド1に対し、プラチナは約1.32です。例えば全く同じデザインのリングをゴールドとプラチナで作ってみると、ゴールドの方の重量が5gなら、プラチナは1.32倍の6.6gが必要になります。
ちなみに、含有量は、プラチナ950なら95%、18金なら75%になりますので、それぞれの実際の価格は以下のようになります。
ゴールドリングの素材代:5g x 4,800円 x 75% = 18,000円
プラチナリングの素材代:6.6g x 3,400円 x 95% = 21,318円
プラチナの相場が下がって、1g当たりの価格が金より安くても、実際のリングにした時は、実は、まだプラチナの方が高ですので、よく考慮された方がいいかと思います。
リングの形状
結婚指輪の基本の形と断面
一般的に、結婚指輪に使われるリングの基本形状は①フラット②セミラウンド③ラウンドの3種類です。(ウエーブデザインのものはこれらの形のリングにひねり加工を加えたものになります)
石美屋工房のリングは指にあたる部分に違和感が無いように、全て内側が丸く加工されています。
<同じリング幅なら、どれが高いの?>
3種類とも同じ幅だとしたら、面積の大きさの順番は以下のようになります。
フラット > セミラウンド = ラウンド
ですので、同じ幅のリングなら、価格は、素材が最も多く使われる「フラット」のリングが一番高くなり、セミラウンド、ラウンドのリングは、ほぼ同等になります。
装飾の有り無し
結婚指輪は、実は一番人気のある、最もシンプルなリングから、装飾が施されたダイヤモンドが付いたもの、ストレートラインが入ったもの、ミル打ちがされたものなど様々なデザインがあります。
ただ、よほど大きなダイヤがついてたり、凝ったデザインでない限り、最もシンプルなリングから大幅に価格が上がることはありません。
石美屋工房の結婚指輪の価格(2018年8月)